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回復期リハビリテーション病棟での看護師の仕事内容をご紹介!転職の選択肢を増やせる!
回復期リハビリテーション病棟の看護師の仕事内容に、興味がおありですか?
設立してからまだ歴史が浅い回復期リハビリテーション病棟、まだまだ世間ではメジャーではなくマイナーな科といえるでしょう。
やはり転職を考えるには、良くわからない仕事内容の病棟って不安になりますよね。
仕事は忙しいのかな?特別な知識やスキルが必要なのかな?
いいえ、回復期リハビリテーション病棟ではそんなことはありません。
今回は、あまり知られていない回復期リハビリテーション病棟での仕事内容、また仕事の流れについてわかりやすくお伝えしていきます。
回復期リハビリテーション病棟での看護師の仕事内容…常に患者さんの「生活」と共にあり
回復期リハビリテーション病棟の看護師の仕事内容、・・・よくわからないですか?
内科や外科といった、一般的に治療をするための病棟でお仕事をしていた方はいらっしゃいますか?
治療するための病棟は、“病気・症状を改善すること”を中心として看護を行います。
だから、患者さんの生活よりも検査や処置、点滴などの投薬が優先されていますよね。
例えば、食事が十分に食べられなければ点滴や経管チューブで栄養を入れ、排泄量が少なければバルーンや下剤を使用したり、体力がなければ入浴はせず身体清拭のみ、など。
これらのことは、病気を治すためには必要なことですよね。
しかし、回復期リハビリテーション病棟は、治療をするための病棟とは根本的に違うのです。どのような違いがあるのでしょうか?
最も違うことは、回復期病棟で治したいのは病気ではなく“障害とADL(日常生活動作)”であるということです。
そして最終的に「自宅へ退院する」ということを目標としています。
例えば、食事量が少ない片麻痺のおばあさん、食事のトレーを前に出しても1口2口で「もういらない」と食事を止めてしまう。
そんな患者さんに出会ったことはありませんか?
自力でご飯を食べられるようになって、栄養をもっと取ってくれないと、自宅に退院できないのに…。困ったなあ…。
回復期リハビリテーション病棟の看護師は次のように看護を展開していきます。
まず、出来るだけご自分で経口摂取するために何ができるのか?を考えていきます。
点滴・経管栄養は極力使いません。
なぜ食欲がないのか? そもそも食形態や食器は患者さんに合っているのか?
どのような介助をすれば食べられるのか?車椅子上での座位姿勢は安定しているか?などをアセスメントしていきます。
脳卒中片麻痺では、使える食器が限られていたり、麻痺のために嚥下や姿勢の保持が上手くいかない、高次脳機能障害による視覚的認知の低下などが原因となり、食事量が進まないことも要因として上げられます。そういった考えられうる原因に対して、姿勢の調整や食形態の検討、介助方法の見直しなどの具体的なアプローチを行っていきます。
このようなアセスメント・アプローチは、看護師だけでなく、リハビリの専門スタッフ(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)と連携・相談しながら行っていきます。
基本的に回復期リハビリテーション病棟では、1人の患者さんに対して他職種チーム(リハビリ専門医・看護師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・医療ソーシャルワーカー)として関わり、定期的なチームカンファレンスで連携・相談していくという特徴があります。
チームの中でも最初の問題提起は、やはり看護師による観察から出てくるもので、看護師の存在は特に大きいものだと思います。
他にも、立てなかった患者さんが立てるようになった、オムツを外してトイレでの排泄を進めていこう。
椅子に座れなかった患者さんが座れるようになった、機械浴を止めて浴室でシャワー浴を行っていこう。
といったように、看護師は患者さんの回復状況を常に観察し、ADLを向上させるよう積極的にアセスメントとアプローチを繰り返していきます。
回復期リハビリテーション病棟の看護師の仕事内容、良い所・悪い所
回復期リハビリテーション病棟の看護師の仕事内容って、どこに良い面があってどこに悪い面があるのでしょうか?
どこの科・病棟にも、難点と良い所があるものです。
それが自分の看護スタイルに合うかは、とても重要ですよね。
包み隠さず、回復期看護業務の難点と良い点をお伝えしちゃいます!
まず仕事内容の良い所。3つあります。
1つ目は、急性期や慢性期と比較して、回復期リハビリテーション病棟の患者さんはバリバリとリハビリテーションができるぐらい安定していますから、急変や死に直面することは少ないです。
多くの患者さんが入院中に良くなっていくので、看護師としての精神的な負担や疲労感は少ないです。
2つ目は、治療を必要とする病棟と比べて、検査の回数や点滴管理、手術や処置、難しい機器の管理などが少ない為、ゆっくりと仕事ができます。患者さんの入退院の頻度もゆっくりなので、書類作成に追われることも少ないです。
ゆとりのある時間は、患者さんとのコミュニケーションや精神的ケア、カンファレンスに使えています。
3つ目は、上記でもお話ししましたが、回復期病棟は他職種チームで連携・相談しながら仕事を進めていくため、交流関係が広がって楽しいです。
あなたの経験の中で、職場の人間関係がギスギスしてしまったことってありませんか?
看護師同士だからこそ、考えが衝突してしまったり意見が割れることってあると思います。
病棟の雰囲気が悪くなると、仕事も辛いですよね。
しかし、そこに他職種が介入してくることで、それぞれの専門分野でまた違った考えや意見が出てくるため、問題解決がスムーズになります。
雰囲気も、看護師だけの職場とはちょっと違って和やかな印象があります。
そして何よりも、他職種の友達が増えること!これは嬉しいですね。
そして仕事内容の悪い所。2つあります。
1つ目は、介助でトイレに行く患者さんが多いため、ナースコールも昼夜共に多い傾向にあります。
やはりナースステーションと病室が遠いと大変です。
また、車椅子への移乗、排泄や入浴介助が必要な患者さんがいるため、肉体労働が多くなります。
急性期よりも少し動ける患者さんが多いので重度な介助は必要ありませんが、介助の頻度としては増えますので、体力的に自信がない方は少しきついと感じるかもしれません。
2つ目は、患者さんのADLが改善していく段階で、一人で歩行したり、車椅子に移乗し始めることで、どうしても転倒のリスクが高くなる時期があります。
やはり、転倒事故の頻度は他病棟と比較しても多いと思います。特に夜勤の時などは、スタッフが少なくなるため転倒に注意が必要となります。
転倒リスクについては、常に他職種チームのカンファレンスで話し合って対策を立てるので、一人で思い悩むということはあまりありませんので、安心してください。
回復期リハビリテーション病棟の看護師の仕事内容…回復期に特徴的な退院時フォロー
回復期リハビリテーション病棟 看護師の仕事内容で特徴的なものが、退院時フォローです。
自宅退院していく患者さんに一番注意してほしいこと、それは転倒と再発です。
せっかく長期間のリハビリ入院を終えて自宅に帰ったのに、自宅で転倒して再骨折!再入院!なんて、絶対に避けたいことですよね。
そのために、回復期リハビリテーション病棟では、2つの退院時フォローを行っています。
まず、患者さんが自宅へ退院する時は、ケアマネージャーが主催する「サービス担当者会議」に出席し、家族、在宅介護・医療スタッフと顔を合わせて情報提供を行います。
情報提供は、身体状況や投薬管理、生活上の注意点などです。
サマリーや申し送り簿といった書類だけのやり取りよりも、とても濃厚な申し送りができます。
もう1つは、「退院前家屋訪問」といって、理学療法士や作業療法士と共に患者さんの自宅へ出掛けて、自宅で、家屋状況や福祉用具といった介護環境の調整・相談を行います。
病棟業務の中、なかなか時間を割くことが難しいこともありますが、スタッフでフォローしあい実施するよう努めています。
こういった退院時フォローは、他科ではなかなか行われていないケアで、とても貴重な経験です。
ここまで聞いてみてどうですか? 仕事内容が、自分に向いているかも…と思った方もいれば、ちょっと不向きな仕事内容かも…と感じた方、まだイメージが湧かないなと思った方もいるかと思います。
回復期リハビリテーション病棟は、患者さんの“病気ではなく生活を看ること”、“観察力と問題提起”、“他職種との連携”がキーとなり、幅広い視野と観察力、コミュニケーション能力を養うことができる病棟だと思います。
今度は、回復期リハビリテーション病棟を実際に見学してみると、もっともっと仕事内容に対するイメージが膨らむのではないでしょうか。
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